ジュゴンの家・日誌
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沖縄タイムス http//www.okinawatimes.co.jp/
琉球新報  http//www.ryukyushimpo.co.jp/

同基金への協力は 
●琉球銀行 普通口座 名護支店
 口 座 番 号   23−130
 口 座 名  西 陽子 まで
●郵便局 17040−14225611
西 陽子
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4月B

  緊急カンパのお願い!!
現在、辺野古ではボーリング調査を阻止するための泊り込みの監視が行なわれています。この行動に必要となるお金(食事代等)のカンパをお願いしたいと思います。皆さん応援をよろしくお願いします!!
カンパを振り込まれる際は、必ず「ボーリング阻止緊急カンパ」と明記し、下記の口座にお願いします。(このカンパのお願いは「ジュゴンの家」が、「命を守る会」を応援する気持ちで独自でやっています。振り込まれたお金は、辺野古でのボーリング調査阻止行動のために使われます。)
●郵便局 17040−14225611
西 陽子

名護新基地建設絶対反対!   ボーリング調査絶対阻止!
 
座り込み支援カンパ!!
         
よろしくおねがいします!





4月23日(金)

座り込み5日目
今日は朝から雨だったので、シートをかけて監視活動。
9時、防衛施設庁の車が来たという情報が入った。 かかってこーい! 防衛施設局に説得をする夏芽さんと安次富さん。
そのころ、少し離れた建設途中の資材置き場の前で約60人が人の鎖を作って待ちうける。 大西さん「お互いを離さないで、いてください!」 はりつめる緊張
防衛施設局「市からも県からも許可が出ているので、強行する気はない」
安次富さん「私たちはここを譲る気はないので、お帰りください」 安次富さんの迫力に負け、去って行く施設局員。 大西さん「また今日来ると思いますが、一糸乱れぬ行動をしてください!」
一旦は戻るが、緊張は続く。 がんばるぞー!! いぇい
ウエットスーツに着替えた晋くん 楽しそうにシートの雨水を落とす 精神統一をする
「モデル代高いぞ!」 石川真生さん登場! 12時、小集会
午後1時、弁当を食べていると・・ 施設局員が再び来る 土木課長「やはり作業をさせて欲しい」
←安次富さん、夏芽さん、再び説得。 


なんともあっさりと帰って行く
                施設局員→
「こんなにあっさりと帰って行くのは、何か意図があるんじゃないか。アリバイ作りのためか・・」
また来るかもしれないので、座り込み続行。
教養講座が始まる。



←「こんにちは!私たちが毎朝やっているヨガを紹介します!」
まず両足を肩幅の倍に開いて、
息を吐きながら・・ 腰から上半身を倒してください。 いたたたーっ
おおいに盛り上がる
日本自然保護協会の吉田さん
「明日からジャングサウォッチを開始します」
知花昌一さんがやっている作業所、さばにくらぶのメンバー達。とれたての卵を差し入れでいただきました。 おいしそうに天ぷらをたべる2人
チャンプルー(練馬でやっていた沖縄料理店)にきた事がある男性と偶然会う。みんなで記念撮影。
晋君日誌
4月23日(金)
・今日は工事はありませんでした。

今日も午前6時からの座り込みです。どしゃぶりのため、代表者と監視を置いて全員が事務所で待機。
午前の7時に旧の豊原の公民館に乗用車7台、2トントラックが1台、ユニック(クレーンがついた)トラックが1台きているとの情報がありました。
緊張が高まります。
漁港には防衛施設局の車両が2台、公安警察の車両が5台来ています。
連絡をみつにとりながらどしゃぶりの辺野古漁港を見つめます。
午前9時14分「白いヘルメットをかぶった作業服が漁港に向かっている」と連絡。
すぐさま待機している人達に連絡。40人が作業場の入り口に立ち「鉄の鎖」を組む。
漁港の入り口ではこちらの代表者が対応。
「作業場作りの邪魔になっているので退去していただきたい」と防衛施設局。「私達は調査を認めてはいません。容認できません、阻止します。」とこちらの代表者。その後、防衛施設局側は退去した。マスコミの目を狙ったものだろうか。私達は暴力的な人間に排除されたと。
しかし、「鉄の鎖」を作るときの早さはすごいものがありました。人の必死さが実践力につながっています。

その後も業者の動きが活発で何がおこるかわからない状況があり、緊張が抜けませんでした。
11時すぎになり、防衛施設局の動きがないので事務所で休む人達が増えました。監視活動をしている人達は気を抜けない状況が続き、大変な苦労をしている。「こなくなる」ということは今のところ絶対にありえないからです。

午後1時30分に辺野古についた○○さんに見張りの一人が指笛で挨拶をしようとした。しかし、緊張していたみんなは緊急事態かと走り出した。笑って警戒を解除。
午後1時35分、午前中に来た防衛施設局の車が再び近づいてくる。あわてて指笛と声でみなに合図をするが、最初ほどの緊張がない。それでも代表者たちが対応している間に「鉄の鎖」を完成させることができた。2度目の訪問である。訪問内容は、一回目とほとんど同一。住民たちと対話を持とうとしたが拒絶されたというアリバイを作ろうとしているのかもしれない。

土、日、月とまだまだ気が抜けない日々が続きます。
引き続き呼びかけます。こられる方は辺野古に来てください。手薄になればすぐにでも襲ってきます。今日も「雨」だったので動いたのかもしれません。

県民会議のみなさんは、昨日の県民大会の決議をもって、県庁と防衛施設局を訪問。
県庁では、「地域住民への配慮を行う」という協議書許可の条件が守られていないと詰め寄り、県担当者は言葉につまったそうです。そのやり取りで新しく発覚したのは、県が独自に行った専門家への聞き取り調査の結果を、河川課課長が4月15日に防衛施設局にもって行ったが受け取りを拒否されという。防衛施設局は、覆面学者の意見だけを尊重し、沖縄県が独自に聞き取り調査を行ったものを無視する形で着手届けを行ったことになる。県は、これだけ侮辱されてなぜ怒らないのか。

その後、県民会議のみなさんは、防衛施設局に申し入れに行き、入り口ですったもんだしたが責任者が出てこないので座り込みを開始。結局、午後3時ころに部長代理という人と広報課長が対応。
いろいろとやりとりがあったようだが、結局、調査を進めるという答えでしかなかった。緊張が継続される。
緊急の行動を呼び掛けます。
沖縄県、辺野古  命を守る会より 皆様へ。

現在、辺野古の基地建設は待ったなしで進められようとしています。
4月19日から防衛施設局によってボーリング調査が開始されました。ボーリング調査は事実上の「基地建設着工」であり、許せるものではありません。
8年間基地建設に反対し、命を守る会は座り込み、申し入れ、抗議行動を続けてきました。
それに対する基地建設をする側の答えがボーリング調査であると受けとっています。
私達は徹底して基地建設に反対し、阻止していきます。

命を守る会に来訪された方々にあらゆる形での抗議行動を呼び掛けます。
私達に力を貸していただけるよう呼び掛けます。
ここに訪れた方々、一人一人の力が基地建設の阻止を実現すると考えます。

署名活動や街宣活動、デモ、基地建設に反対した行動、アクションならなんでも結構です。
何らかのアクションをおこした場合、命を守る会メールかFAXのどちらかで報告などをしていただければ幸いです。

命を守る会 メールアドレス
henoko@f5.dion.ne.jp

TEL・FAX
0980−55−3131
琉球新報

<普天間代替>退去申し入れ住民側が拒否

調査実施を伝えに来た施設局職員と「阻止する」と突っぱねる市民団体メンバー=23日午前9時すぎ、名護市の辺野古漁港

 【名護】普天間飛行場代替施設建設に向けたボーリング調査への阻止行動が行われている名護市辺野古漁港に、23日午前9時ごろ、那覇防衛施設局の土木課長らが出向き「調査をしたい。どいてほしい」と反対派住民らに申し入れた。これに対し住民らは「私たちは調査は認めない。阻止する」と突っぱねた。土木課長は「現時点で調査を強行する考えはない」として、退去した。住民らは警戒を続けている。

 雨の中60人の市民団体や住民らたちは、午前6時ごろから漁港周辺で調査着手の監視を開始。午前9時ごろ施設局職員七人が到着し、施設局土木課長が、作業実施を通告。

 これに対し、ヘリ基地反対協議会の大西照雄共同代表、ジュゴン監視団の平良夏芽事務局長が「施設局は秘密主義で調査の手続きを進め、説明会も開いていない」と指摘し「調査を阻止する」と言明した。

◇ボーリング調査中止考えてない/防衛施設庁長官

 【東京】防衛施設庁の山中昭栄長官は23日の衆院外務委員会で、名護市辺野古沖で実施する普天間代替施設の建設に伴うボーリング調査について「普天間飛行場の移設返還という大きな目的に沿う調査であり進めていきたい」と述べ、現時点で調査を中止する考えはないとした。東門美津子氏(社民)への答弁。

 東門氏は、反対派の地元住民が予定地で座り込みを続けている現状を説明。今後、国が調査に踏み切る際、警察出動なども想定しているのかとただした。

 これに対し山中長官は「どういう状況になるか予断を持って申し上げられないが、われわれとしては円滑に調査が進ちょくすることを期待している」と述べた。

沖縄タイムス

「作業強行せず」/辺野古調査
施設局、住民らに示す

 米軍普天間飛行場の代替施設建設に伴う名護市辺野古沖のボーリング調査で二十三日午前、那覇防衛施設局の和泉孝夫土木課長らが辺野古漁港を訪れ、反対派住民らに「作業継続の方針に変わりはない」と、調査を行う姿勢をあらためて示した。一方で「強行するつもりはない」とも説明、十分ほどで現場を離れた。

 和泉課長らは同日午前九時前、ヘルメットと雨具姿で現場を訪れた。十九日以来、四日ぶりに姿を見せたため、反対派住民や環境保護団体のメンバーらは作業場前で人垣とロープで阻止線を張り、周辺は一時緊迫した。

 同課長は「(ボーリング調査は)県の公共財産使用許可を得て、資材置き場も管理者の市の許可をもらっている。皆さんがいると作業できない。どいてほしい」と住民らに求めた。

 ヘリ基地反対協の大西照雄共同代表らは「こちらも阻止の姿勢に変わりはない」と返答。「ジュゴンなど多様な生物がすむ海を踏み荒らすのは、沖縄の財産を破壊することだ。住民説明会を開いてほしい」と要求した。

 反対派メンバーの一人は「強行しないと言っているが、二十三日の行動は強行するとの警告。世界の人と共同して闘いたい。断固阻止する決意を固めている」と話した。

琉球新報
きのうの県民大会で中馬さんとサオリちゃんがインタビューを受けました!!

<普天間代替>「調査中止」400人が決議

米軍普天間飛行場移設予定地の海の前で、計画への反対を訴え気勢を上げる反対派住民ら=22日午後6時15分、沖縄県名護市辺野古

 【名護】那覇防衛施設局が着手した普天間飛行場代替施設建設に向けた辺野古海域ボーリング調査に反対する集会(基地の県内移設に反対する県民会議主催)が22日夕、名護市辺野古の浜で開かれ、調査の即時中止と県が施設局に与えた同意撤回を求める決議を採択した。関係団体代表が23日、県土建部、施設局に申し入れる。

 集会は平和運動センター、統一連、平和市民連絡会、ヘリ基地反対協、社民、社大、共産などの構成組織、労組員、地元住民ら約400人(主催者発表)が参加した。

 山内徳信県民会議共同代表らは「県が依頼した専門家のほとんどが調査は海域を破壊すると指摘している。県、施設局が説明を行わないままの調査は許されない」と糾弾し、「現地の阻止行動に多くの県民が結集しよう」と訴えた。

 施設局は20日以降、作業を中断しているが、反対する団体、住民らは23日も辺野古漁港で座り込みを続けることにしている。

◇豊かな海に基地いらない

 【名護】「体を張ってでもボーリング調査を阻止するぞ」「戦争のための基地は造らせない」―。ボーリング調査の中止を求め、市民団体などの座り込みが続く22日、名護市辺野古の浜で開かれた反対集会。各団体の代表が次々にマイクを握り、調査に同意した県や、強行する那覇防衛施設局への怒りをあらわにした。参加者は「調査を中止しろ」という発言者に同意の拍手を送り、調査阻止へ思いをひとつにした。

 日が沈み始めた辺野古の浜辺に、ボーリング調査に反対する人びとが続々と集結。最終的には約400人に膨らんだ。

 地元のヘリ基地反対協議会の安次富浩代表委員は「調査中止の座り込みを支援してほしい」、命を守る会の金城祐治代表は「私たちを助けて」と訴えた。ジュゴン保護基金委員会の東恩納琢磨事務局長は「カヌーを出してでも調査船の出港を止めたい」と決意を述べた。

 地元の「命を守る会」の宮城清子さん(76)は「朝早くから必死にやってきた。たくさんの人の応援を受け、気持ちを強く持ち頑張りたい」と力を込めた。

 ギターと三線の若者のグループ「さんご」はオリジナル曲を披露。中部農林高校定時制2年の徳里健次さん(18)は「こんな素晴らしい海に基地を造ってほしくない」と平和への思いを歌に込めた。

 東京から参加した、障害者の作業所で働く中馬由紀子さん(49)と末木沙織さん(19)は「カンパを集め駆けつけた。地元の思いを伝えたい」と語った。

◇手紙で米に直訴/命を守る会

 【名護】ヘリポート建設阻止協議会命を守る会(金城祐治代表)は22日午後、名護市辺野古の同会事務所で会見し、普天間代替施設の建設計画中止を米国政府に直訴する手紙を発表した。「おじい、おばあの声を聞いてほしい」とする手紙では、辺野古の海がジュゴンがすむ貴重な海であることを強調。「米軍基地被害に泣く生活はもうご免だ」と訴えている。

 手紙は、辺野古の60歳以上の住民や支援者など20人の連名。英訳ができ次第、米国大統領、国務長官、国防長官、上下両院議員あてに送付する。

 「アメリカの理性と良識に訴える」と題した手紙は「ジュゴンにとって辺野古の海は安らぎの海でなければいけない」「辺野古の海は次の世代に伝えていく宝の海」と訴え「基地の県内移設をやめ、米国本国へ移転せよ」と求めた。

 金城代表は「国は8年余り、弱者の私たちを苦しめ続けてきた。全国、いや地球上の全人類にこの思いを広く伝えたい」と感情が高ぶった様子で語った。同会の嘉陽宗義さん(82)は「一言『辺野古の計画はとりやめる』と言ってくれれば、われわれもあなたの子孫も救われる」とブッシュ大統領あてに訴えた。


4月22日(木)そのA

午後、監視は続く 三線を弾く島田正博さん 一坪反戦地主、上原さんにサインをもらう。
←照屋さんと記念撮影




→師匠と。
午後3時、大潮で干潟になった浜にはコメツブガニがいっぱい!!!
辺野古でとれた大きなハマグリ 大好物の天ぷらを食べる きょうのまとめ集会
琉球新報の我那覇さんから取材を受ける中馬さん・サオリちゃん
県民大会開始
県民大会に集まる報道陣 満月祭りのチラシ 辺野古のおばあたち
集会開始 山内徳信さん
ヘリ基地反対協・安次富さん 「命を守る会」代表・金城祐治さん
「私たちの海は世界に誇れる海です」
東恩納琢磨さん
「長い闘いになります。楽しんでやりましょう!!」
夕食は、富田さんが作った激辛カレー!!スパイスたっぷり。おいしかった!! サラダ じゃがいもの辛いやつ(名前を忘れました)。辛味と塩味がおいしい!!
中馬さんの日誌
4月22日(木)
 今日早朝に辺野古に到着。
 ボーリング調査をするための資材置き場を監視するために、警備員2人がゆっくり歩き回っているのが見える。まだ、見張るべき資材が何も置いてない資材置き場だが、警備員だけはいなければならないらしい。

 夜が明けてきて、座り込むためのござを敷いたり準備して、座り込み開始。
 一日中座り込んでいるととにかく暑い。日差しとのたたかいだ。沖縄の日ざしは肌に「かみつく」と言っている人もいた。
 防衛施設局は、米軍基地内にある監視所から座り込みをしている人たちを見ているらしい。こちらが大勢いると、防衛施設局はやってこないのか。それとも、座り込みをしている人たちを焦らしているのか。
トラックが来る事も無く、緊迫した中にもゆっくりと一日が過ぎてゆく。

 とにかく1人でも多くの人が座り込みに参加して欲しい。粘り強く続けて行くには、やはりたくさんの人数は力になる。
そして、全国からメールやカンパもお願いします。座り込んでいる人たちに、ほんとうに励みになります。



4月22日(木)

21日の夕方、「街」から有志が名護に到着!!!
「応援に来たよ!!」サオリちゃん・中馬さん。空港から直接辺野古に行ってきました 富田さんも。アッ君と再会!! ボーリング調査を絶対にとめるぞー
!!!
明日に備え夕御飯。八重そばを食べに行く 「ハイ、三枚肉ソバね」
「おーっっ!!!」と歓声が上がる
ヤカンからスープを注いで・・・・
「これがいいのよねぇ」と富田さん はじめて八重ソバを食べるアッ君。「変わってるなぁ」 「いただきまーす!!!」
その夜はジュゴンハウスに戻って、辺野古の様子、明日からの動きを話し合う。
座り込み4日目。早起きして辺野古へ向かう。 ジュゴンの旗 朝の集会
真剣に聞く3人 座り込み開始!!! 今日もたくさん人が集まっている。この様子をニュースで見て駆けつけた人もいる
辺野古の海には貴重な植物や生物がたくさんいる。実物を見せてミニ学習会も いろんな人が発言する中、「これを言わなきゃ!!」と発言する。
防衛庁に抗議に行った時の話
東京でカンパを呼びかけると反響がすごく、続々とカンパが集まりました。ここに来られないけれど、日本中に、応援している人たちがいます。
若者からも一言!!
「辺野古の事を店のお客さんと話しています。娘にも話すよ、と言ってくれました。こうやって伝えていきたいです。」
「基地はいーらなーい♪」 三線を弾く師匠
午前11時20分現在、施設局側の動きはありません。
晋君日誌
4月22日(木)
朝、6時今日も緊張した一日の始まりです。
40名ほどり人たちが漁港に集まり座り込み開始。カヌー隊も今日は陸上に集中して待つ。
しかし、今日も一日、防衛施設局はきませんでした。
防衛施設局が来ないかわりに漁港で監視している警察官達は随時どこかに「今、何時何分人数は何人。
 
」と報告していました。人数が手薄になれば必ず防衛施設局はやってきます。油断はなりません。
 
1分、1秒が緊張の渦の中にあって参加者それぞれが持ち場を離れることはありませんでした。
キャンプシュワブ内では米兵達が今日も訓練をしています。シュワブのヘリパッドからは中型のヘリが飛び立ち、座り込みをしている人達に騒音を撒き散らしていきます。
 
92歳のヨシおばぁはとても元気。「私はあの時代にあって5人の子供を大学に行かせた。」と家族の自慢をする余裕もあります。
しかし、部落内での緊張関係は高まっていて、何か部落の人達との間で問題があるとそのしわよせはすべておばぁたちに行きます。漁港内に車を止めるだけで色々とある。ここにこられる方達の思いと決意が必要です。そしてモラルと意識が必要です。
そういう意味でも厳しい闘いが続いています。
 
私達は負けるわけにはいきません。
本当に明日にでも終わって欲しいこの攻防ですが、一ヶ月でも一年でも座り込み続けます。
私達は譲り合って生きている人間です。しかし、生命に関しては譲れないのです。
おばぁたちのために助け合いましょう。
おばぁたちの笑顔を絶やさないために多くの人達が辺野古を訪ねてくれるようにお願いします。
サオリちゃんの日誌
今日は、練馬から辺野古に飛んで来た。座り込みをしているいろいろな人たちの話を聞いた。一緒にがんばりたいと思う。
富田さんの日誌
4月21日(水)
辺野古に5:00近く到着。今とってきたばかりのイカや、肉を焼いている人に声をかけられ、イカを御馳走になる。
そうか、今日は浜下りだと言っていた。
漁港のほうを見ると、左側に数メートルの仮設フェンスが立てられ、そこに座り込んでいる人達数十名が見えた。そのフェンスをたててそこを資材置き場にしようとしている。今日はブルーシートで日よけが作られていた。4月20日の沖縄タイムスで朝刊では「漁協は漁民が安全に操業できるよう求める文書を名護市に提出した」とあったが、今日は漁民の人が屋根を作ってくれた、と座り込みの皆さんはうれしそうに話してくれた。
色々な方に、東京でのカンパのお礼を言われました。カンパを下さった皆さん、ありがとうございます!!
ジュゴンの家日誌でいつも拝見している、懐かしい人たちがたくさんいた。連日の早朝からの座り込みで、お疲れの方がいないか心配だったが、みなさん、淡々としていた。そこには、真(まこと)の姿、というのか、特別な気負いもない、「やるべきことをやっているだけだ」という、りんとした姿があった。テレビ局が、1人のおばあを取材していた。

明日も朝から座り込む。
中馬さんの日誌
ボーリング調査が始まってしまうのを何としてでも止めたい、と、矢もたてもたまらず、沖縄へ飛びました。
辺野古の漁港に着くと、座り込みをしている人たちの姿が目に飛び込んできた。
「たたかう、という形をとっている、というわけではないのよ。本気で勝つために座っているの」ときっぱりと言った。
私たち3人に「東京から来たんだから、力になってもらわなければ困るよ」と声を掛けてくれる人もいる。
高齢のおじい、おばあもたくさん座り込んでいる。皆、疲れも見せず、元気に生き生きと話をしてくれる。
このきれいな海に絶対に基地を作らせてはならない、もう戦争はゴメンだ、と、改めて、熱い思いがこみあげてきた。
琉球新報より

<普天間代替>名護市、反対派に退去要求

炎天下で3日目の座り込みを続ける反対派市民団体=21日午前10時半ごろ、名護市の辺野古漁港

 普天間飛行場代替施設建設に伴う名護市辺野古沖でのボーリング地質調査を阻止しようと辺野古漁港で座り込みを続ける反対派市民団体に対して、名護市が漁業従事者の安全を理由に、港からの退去を求めていたことが分かった。名護市が20日、名護漁業協同組合(神山正樹組合長)が出した文書に基づき、ヘリ基地反対協の仲村善幸事務局長に電話で伝えた。

 一方、市民団体は21日早朝から約70人が同漁港で3日目の座り込みを始めたが、午後1時現在、那覇防衛施設局の職員や作業員は現場を訪れていない。

 ヘリ基地反対協と命を守る会は、調査業者に同漁港の使用を許可した名護市に対し「基地建設のために市が場所を提供したことが混乱の原因」として、21日午後に市に許可撤回と市民への説明会を申し入れ、港からの撤去については正式な文書を出すよう求める。

 市民団体の幹部らは「節度ある行動で漁民との信頼関係を維持する」ことを確認し、参加者らに呼び掛けた。

 仲村事務局長は「事業がここまで進められる前に、合意形成のための説明会などの手順が踏まれなかった。自分たちが出て行けばいいという問題ではない」と話した。

 漁協は20日、名護市に文書で(1)港内でのカヌーなどによる海上の蛇行操船が危険(2)港内での集会のために出漁できない―の二点を挙げ「生活に直結する問題」として善処を求めていた。

 港からの退去を求めたことに関し、名護市の末松文信助役は「港内を占拠しカヌーを出すなどで漁に支障が出ており、管理者として対処してくれと漁協から要請があった」と説明。同漁協組合長から文書で、同辺野古支部長からは口頭で要請があったという。市職員、同助役が現場の状況を確認した上、「港内での集会をやめるよう求めた」としている。代替施設建設、ボーリング調査への市民の反対行動については「別の場所でやればよいのでは。漁港の管理者としては漁業者の立場を最優先に考えざるを得ない」と話した。

<普天間代替>反対市民らの座り込み続く

ボーリング調査に反対して4日目の座り込みに入った人たち=22日午前7時半ごろ、名護市の辺野古漁港

 【名護】「きついけど今日も頑張ろう」。普天間飛行場代替施設建設に向けて那覇防衛施設局が実施する名護市辺野古沖でのボーリング地質調査で揺れる辺野古漁港では、22日も早朝から調査に反対する市民ら約60人が集まり、4日目の座り込みに入った。

 同日正午現在、施設局の職員は姿を見せていない。

 ヘリ基地反対協議会の仲村善幸事務局長は、漁港内の資材置き場提供を撤回するよう名護市に要請した21日のやりとりを報告。市漁協の依頼を受けた市が反対派に港内から退去するよう求めたことに触れて「漁民が“迷惑”だと言っている現場を見ず、漁協が言ったわけでもない退去を求めるなど、住民無視の姿勢が見えた。説明責任を果たさせるまで頑張りましょう」と呼び掛け、決意を新たにした。

 参加者らは、漁師の迷惑にならないよう行動することを繰り返し確認。車は港外に止め、のぼりはヘリ基地反対協の2本に抑えるなどして、港内は落ち着きを取り戻しつつある。参加者と漁師が会話する姿も見られ始めた。

 この日午後6時から調査に反対する県民大会が開かれる予定。

<名護市>辺野古漁港の資材置き場「撤回しない」と言明

末松名護市助役(左)に辺野古漁港内の施設提供撤回の要請文を提出する命を守る会代表ら=名護市役所

 【名護】普天間飛行場代替施設の移設に向け那覇防衛施設局が実施する辺野古沖でのボーリング調査に反対するヘリ基地反対協議会、命を守る会は21日、名護市に末松文信助役を訪ね、辺野古漁港内の資材置き場提供を撤回するよう要請した。これに対し末松助役は「調査に必要な施設であり提供を撤回しない」と言明。調査に関する市民への早急な説明会開催の要求についても「開く考えはない」と突っぱねた。

 同助役は「市漁協から出漁に支障が出ているとの要請で、港内で集会を開かないよう求めている」と説明。これに対しヘリ基地反対協の仲村善幸事務局長らは「出漁に影響を与えた事実はない。漁港内に資材置き場を許可したことが混乱の原因」と主張し、平行線をたどった。

 一方、同助役は市議会や市民への説明会について「施設局が(環境アセス)方法書を示す段階で開催を検討する」とし、現段階での開催を拒んだ。市議会は3月定例会で「市民への十分な説明」を求める陳情を採択。26日の臨時会でボーリング調査の説明要求の意見書を審議することにしており、議論となりそうだ。

 調査に反対する市民団体、住民らは21日も終日、漁港内で座り込みを続け、施設局はこの日も調査を見合わせた。22日午後6時から辺野古の浜でボーリング調査に反対する県民大会を最大動員で開催し、県、施設局に対する公開質問を決議する予定。

<ジュゴン保護団体>県と施設局に抗議

 米軍普天間飛行場代替施設建設に伴うボーリング地質調査について、ジュゴン保護キャンペーンセンター(宮城康博代表)は21日、県と那覇防衛施設局に「説明責任を果たすまでボーリング調査などの中止を求める」との抗議文書を提出した。26日には東京で、防衛施設庁と環境省、外務省に要請行動を展開する方針。

 抗議文書では、那覇防衛施設局や県が説明責任を果たしていないことを指摘し、「『まず建設ありき』の本音が明らかになった」と批判。施設局が公表した環境対策についても「その場しのぎ」と強調し、調査の中止を求めている。

 また、施設局に対しては、専門家や環境保護団体の指摘や疑問に回答することを求めた。


4月21日(水)そのA

浜下りの日だけ開放されるキャンプ・シュワブに入ってみる・・・・
素晴らしい景色。きれいな海には生き物や海産物がいっぱい。ここを米軍が占領して、戦争と人殺しの訓練をしている。
整地された基地内。道路が通り、兵隊が暮らす建物がある。私たちの税金(思いやり予算)でここが作られ、支えられている。右の写真、真ん中に見える建物が・・・・ これだ
「那覇防衛施設局・シュワブ監督官事務所」と書いてある。辺野古の漁港に来た施設局職員はここから来たのだ・・・。ここから座り込みの様子を常に監視しているらしい 監視小屋近くから見た、辺野古の浜 こんなボーリング調査なんか無かったら、みんなで浜で遊べるのに。
もちろん基地の中なんかじゃなく、取り戻した沖縄の浜がいい。
晋君日誌
4月21日(水)
午前5時から待機して座り込みの体制をとりました。
「応用地質」の拠点となっている豊原(辺野古の隣の集落)の旧の公民館を見に行きましたが今日は集まっていない。
7時になり漁港には反対する住民が100名あまり集まります。
防衛施設局が来た場合の対処をお互いに確かめ、その体制をとる。
 
7時30分、私とかんきちさんでキャンプシュワブから出てくる防衛施設局職員を見張ります。
2人ともとにかく眠いので「しりとり」をしてねむけをさましていました。何か少しでもあると連絡をとりあって確かめる。
しかし、1時間たち、2時間たちいまだ現れず。一度「9時に動きがある」との情報がはいり緊張が走る。しかし、あらわれない。
 
浜下りが11時ごろから始まるのでそれまでが正念場だと言われていましたが、11時になり、浜辺や漁港に人が集まりだします。こうなると防衛施設局も動けなくなる。
私とかんきちさんも浜下りのついでに開放されたキャンプシュワブに入ります。
「なか(基地内)は別世界のようだ」とかんきちさん。
2人でピザを食べましたが、すごいボリューム。おばぁたちに一皿おみやげにもって帰りました。
 
キャンプシュワブの中にある防衛施設局の施設を見に行きましたが、人がいない。看板には「防衛施設局 キャンプシュワブ 監督官事務所」と書かれていた。日米が一緒にやっているという確固たる証拠です。
 
施設内に人がいないということを座り込みの人々に告げる。緊張が少しだけやわらぎゆんたくが始まりました。この段階でとりあえず1段落しました。
 
また飯を炊き、汁を作る。東京からのカンパもあって食費が助かっています。カンパをしてくださった方々に感謝しています。
この日は状況を知った県外の心ある人々も駆けつけ、座り込みは強固なものとなっている。
 
明日は最大の正念場を迎えることでしょう。緊迫した朝を迎えます。心ある方たちは駆けつけて欲しい。一人の心が基地建設を止め、すべての差別されている人々と未来を作ることができます。
心からお願いいたします。


4月21日(水)

ボーリング調査阻止 座り込み3日目
今日は「浜下り」(はまうり)。
地元の人たちが浜に下りて、貝やタコなど、磯辺の海産物を採ります。
地元の人の邪魔にならないよう、
あちこちに出歩くのは控えて、ゴザに座り込みます
午前中は防衛施設局も業者も来ませんでした。しかし、油断はできません。一人でも多くの参加を呼び掛けます


4月20日(火)

ボーリング調査開始予定から2日目
今日も早朝から監視態勢。 日が昇る 座り込み
カヌーに乗る組 ヨシタミさん達
はじめに集会。カヌーに乗る人たちが決意表明をする
「僕達は陸で頑張る!!」 きのう仕切られてしまった場所
カヌー隊がいる漁港の先のほうに行ってみる
堤防と堤防の間の区域から調査の船が出る。阻止するためのカヌー練習
向こうでは座り込みの人たちがカヌー隊に向かって指笛を吹き、激励する 日差しがきつくなる中座り込みは続く
小禄さんも 座り込みの合い間に小集会 しんやさんが皆を元気づけて歌う
トミさんがおにぎりを売り歩く WWFの人たちが4名来る
森山さんが通訳 ジュゴンのことが書かれたパネル 東恩納琢磨さんが案内、ジュゴンのことを訴える
マスコミがたくさん 宮城盛光さんも来ています!!
辺野古の状況 13:09現在
今朝は、朝から作業員も防衛施設局員も来ず、静かでしたが、今、「わ」ナンバー(=レンタカー)の作業車が10台くらい宜野座インターを下りたという情報が入り、再び緊張が高まっています。
阻止行動日誌  2004,4,20

4月20日(火)阻止行動日記

今日も午前5時から待機。施設局、業者がくるのか、朝からピリピリと緊張が走ります。

昨日は日が暮れると漁民の人々が業者が夜は入られないようにとトラックで入り口をふさいでくれていた。夜の心配が和らぐことにとても漁民の人達に感謝したい。
恩納村で防衛施設局、業者は米軍訓練施設を建設するために夜も朝もすきあらば乗りこんできたという。油断はならない状況です。

朝6時すぎから30人ほどでござを敷き、ライトを照らし作業場の入り口で座りこみを開始。
カヌー隊は7隻が出港。今日の天気はカラッと晴れ、波はまったく立っていなかった。ところがNHKは報道で「防衛施設局は天候不良のため作業を延期した」と発信。座りこみで延期ら追いこまれている事を情報操作した。強い憤りを感じます。
警察が見張りに来る。
2時間がすぎ、午前8時になる。動きが感じられない。「じらしているんだろう。」
「根負けしないでがんばろう。」と声をかけあう。仕事で忙しい人達が多い、仕事に出始めたところでやってくるかもしれない。
しかし、また2時間が過ぎる。午前10時。いまだ動きがない。

午前10時すぎにWWFJ(世界自然保護基金)の世界各国からのメンバーが4人で来訪されていました。「この行動を誇りに思う」とコメントしていた。

少し、暇が出来たので飯を炊きポークを焼く、お握りカンパ込み300円で名護の女性達が売り歩きます。二見のトミさんも来ていました。とてもとても再度出会う顔というのは感動的です。
人が動く時に時代が動いている。その第一歩が見える一日でした。

防衛施設局と業者の動きを追ってあらゆるてだてをたてました。業者の車を追い、辺野古漁港に向かう道を通り過ぎるのを確認。今日は作業をしないと確認した。
県外から来た「応用地質株式会社」が乗る3台のレンタカーはキャンプ・シュワブの中へと入っていった。日米の共同作業で進められているということがはっきりしていく。
19時まで座りこみやっと今日を終える。
「お疲れ様ー」と声をかけあう。

明日、21日は旧の3月3日「浜下り」の日です。沖縄ではこの日に船を出し、海の幸をいただく。
しかし、午前中はボーリング調査実施阻止の正念場となる。

とにかく一人でも多く座りこみに参加していただきたい。根気の勝負といえど座りこみをしている人達は人間だ、一人が座りこめば一人が休める。
オバァ達にやらせるのかそれとも私達が引き受けるのか一人一人が決めなければならない。厳しいが、座り込む事で私達は勝つ事ができる。
おばぁ達の一人が気を失いかけた、それはとても心配です。
一人でも多くの人達が参加しておばぁを休ませてあげて欲しい。お願いです。
琉球新報より

<普天間代替>地質調査 再び延期

 普天間飛行場代替施設建設に伴う名護市辺野古沖でのボーリング地質調査と海象調査について、那覇防衛施設局は20日午前、「昨日の余波なども警戒し、総合的な判断」として、同日の調査船の出航を中止、19日に引き続き、海上での調査は行わない方針を示した。

 また施設局は、塀を作るなど作業場の設置に19日着手した陸上部分(辺野古漁港)の作業に関しては、「未定である」と言及を避けた。20日正午現在、施設局職員や作業員らは現場に姿を現していない。

 現場にはWWF(世界自然保護基金)の終身会員の4人が訪れ、辺野古海域を視察。ジュゴンや海域の状況について、反対派の市民団体から説明を受けた。

 この日、「命を守る会」や「ヘリ基地反対協」の市民団体メンバーらは、午前5時半ごろから続々と同漁港に集結した。防衛施設局のボーリング調査実施に備え、海上には8艇のカヌーを繰り出し、阻止行動。また同漁港では抗議集会を開き、「既に現場の闘いに入った」と強い怒りが示された上で、「ボーリング調査は絶対にさせない」「新たな基地建設構想は過去の遺物」「ジュゴンが住む海を死守しよう」などと調査実施を批判した。

 22日に予定される同調査阻止を求める県民集会は、同漁港での実施が検討されている。

◇生活・自然に配慮し調査/茂木沖縄担当相

 【東京】普天間代替施設建設のための地質調査について、茂木敏充沖縄担当相は20日午前の閣議後会見で「昨日(19日)のいろいろな経過については報道などで承知している。今後は地域住民の生活環境や自然環境に十分配慮しながら調査が進められるものと承知している」と述べた。

<普天間代替>反対派住民ら監視続行

ジュゴンの説明などを受けながら辺野古の海を視察するWWFのメンバーら=20日午前、名護市の辺野古漁港

 普天間飛行場代替施設建設に伴う名護市辺野古沖での海上ボーリング地質調査で20日午前、辺野古漁港には朝早くから反対派住民らが集まり、調査中止、基地建設阻止に向け、座り込み行動を続けた。ボーリング調査は延期が決まったものの陸上部分の調査については、具体的な再開の日時を明らかにしてなく、那覇防衛施設局の流動的な対応にいらだちを示しながらも、横断幕やのぼりを立て、「くい1本も打たせないぞ」などと気勢を上げた。

 この日は午前10時に、世界自然保護基金(WWF)の財政関係の役員などを務めたこともある終身会員4人が同漁港を訪れ、視察。ジュゴン保護基金委員会の東恩納琢磨事務局長から現状の説明を受けた。

 WWFの4人は同漁港沖でのボーリング調査実施の事実を知らなかったとしながらも、「プライベートな見解だが、このような自然を守る住民の行動は大事で、反対運動を支持したい」と話した。

 この日、ボーリング調査が予定されていた同漁港にはおよそ70人の反対派市民団体らが集まった。午前6時すぎからは座り込みを行った。施設局職員や作業員が姿を見せないことで午前中は平静さを保っているが、反対派は「この抗議行動を来週まで続けよう」と確認し合った。

 19日に続き、集会に参加した基地の県内移設に反対する県民会議の山内徳信共同代表は「世界的に基地建設の動きが弱まる中で、基地の県内移設にこだわる政府の一連のやり方はでたらめすぎる。施設局の単なる実績づくりにほかならない。自然環境を守る立場に立ち、時代錯誤の政策は絶対阻止する」と強い意志を示した。

 命を守る会の金城祐治代表は「現場では小さな闘争かもしれないが、将来の平和な社会づくりにかかる大事な出発点だ」と述べた。

 また反対派はこの日、名護市が同漁港内の一部を資材置き場として使用するために、調査を請負った業者に与えた許可書を入手した。

 許可書には同調査の際に組み立てるやぐらに使うとみられる単管パイプや、潜水調査用のボンベなどを置くことが示され、船着き場の一部を塀でふさぐことになっている。反対派らは「漁民の操業を妨害することになる」と批判した。

4月19日(月)

ボーリング調査阻止!!
辺野古の海は絶対に渡さない!!
朝5時近く。辺野古「命を守る会」前に人が集まっている 早朝5時半から始められるというボーリング調査(の準備調査)を止めるため、調査船が出る前から多くの人が辺野古に集結した
「守る会」事務所前にいると、漁港の方に車が入っていく。 急いで行ってみると、防衛施設局の車が続々と入ってくる。まだ暗い漁港の中に、押し寄せるように入ってくる。こんな風にしてやるものなのか。こうやって人の思いを蹂躙するのか・・・
ずらりと並んだ防衛施設局の車 わらわらと職員が出てくる
漁港内の土地に、仕切りを作り始めた。 ロープを張り、土台を作り、人が入れないように仕切りを作っていく・・・
調査のための資材置き場を作るという。
作業員に詰め寄る島田善次さん。
しかし、作業員は逃げるばかり。何も答えようとしない
集まった人達は抗議して座り込みを始める
昨日遅くまで辺野古で見張りをしていた人や、泊り込んだ人もいる 晋君がトラメガを使って抗議する「何をしているかわかってるのか!!やめなさい!!」 しかし作業員は着々と進めて行く
防衛施設局の職員に抗議し、今日の作業を中止するよう訴えるが、ただ黙ってうなづくだけで何も答えない。座り込み側と施設局側のせめぎあいが続く。
しんやさんも駆けつける
施設局のこの場の責任者(?)に必死に訴える
「地元に対して何の説明もないんだ。やっている事に自信があるなら何か言いなさい!!」「今すぐ作業を中止して帰りなさい!!!!」 「帰れ!!」「帰れ!!」「帰れ!!」
「ジュゴンを守ろう!!海を守ろう!!」
少し離れた場所で、調査船を海に出させないためのカヌーが準備されている この日のためにウエットスーツを作ってカヌー練習をしてきた カヌーで抗議する人達
長い長い説得の末、「今日は天候も悪いので作業を中止します」と施設局!!船は出ないという事に。しかし、自分達はキャンプ・シュワブ内の詰所に戻るが、後の業者の事は知らない(資材置き場は作らせる)という。「それは作業中止とは言わない!!業者の作業も全部中断させろ!!!業者にちゃんと伝えろ!!」業者側の責任者も出て来ない。抗議の人たちに詰め寄られ、退散する事になる。 逃げ帰る防衛施設局職員ら
業者の人もやっと去って行った 業者も追い出してから、今日のところのまとめ集会
「命を守る会」のおばあたち 「命を守る会」代表・金城祐治さん 東恩納琢磨さん「施設局が、僕達にここまでの行動をやらせている!!アメリカ政府ももう辺野古に新基地はいらないといっている。全くの無駄遣いです。大事なのはウチナンチュが、世界に向かって訴えるのを怠らない事。1日でも2日でも長引かせれば、チャンスはいくらでもある。状況はもっともっと変わって行く!!!」
辺野古では継続して座り込み・監視を行ないます。来られる人は早朝、辺野古に集まってください!!!!
晋くん日誌
  ついに始まった「基地建設」ボーリング調査。現地阻止行動日誌  2004,4,19

4月19日(月)
3日前からの泊まりこみ監視行動を通して私は19日は午前5時ごろに起きる事にしていました。
19日朝、ボーリング調査実施に反対する人々は午前4時30分からすでに集まり、その時をじっと待っていました。
お坊さんは太鼓をたたく、旗を持つ人、ハンドマイクを持つ人、腕を組む人、歌をうたう人、海にむかう人。
集まった人達はそれぞれの役割を担っていました。
歴史が動いていく瞬間はとてもイヤなものであり、有意義に感じます。

5時30分、業者、防衛施設局が車のライトをこうこうと照らして辺野古に新しく出来た道を走ってくる。その数10台。
私は命を守る会の事務所で闘いに出る人達の準備を急かしていました。
私が漁港の方に走っていくとすでに業者は物資を漁港に広げていた。最初は何をしているのかわからなかったけれどすぐに柵を作っているのだと気付きました。
船に物資を運び入れ様としているので参加者で必死に止める。私達は業者に対して何かを言いたいわけではない、防衛施設局、国に対して物を言うためにここで座りこみをしている。
多くの人達のカンパでこのときのために頂いたハンドマイクを手に叫びます。
「なんなんだ、これは!!今すぐここでの作業をやめなさい!!責任者を出せー!
!」
安次富、ヘリ基地反対協代表が「代表者を出しなさい!!」と叫ぶ。

しばらくすると防衛施設局員の現場責任者である田那(だな)が対応のために出てきた。
安次富さん「名護市民に対する説明会を求めてきているじゃないか。ここに来たあなた達は一度でも県民に説明会を持ったことがあるのか。私達を8年間持ってきた辺野古のオバァ達を説得できる自信があるならそれを示せ!!」
田那「・・・・・」だんまりを決め込む施設局。
それから約2時間「帰れコール」とともに押し問答が続き、住民の怒りに圧倒された田那はその場の責任を放棄し、単身で逃亡。その後を上から任された施設局責任者に再度ボーリング調査を中止するように要請する。
それからまた1時間30分「今日は中止する」と後任がはっきりと言います。しかし、「柵を作る作業は続ける」と言う。責任者は現場を放棄して、業者だけに責任をなすりつけようとする施設局に非難の声が上がる。
「逃げるな!」
逃げようとする施設局員を捕まえて問いただす。余りに卑怯な行動が続く。
そしてまた、それから1時間以上に渡って押し問答。
ついに施設局側から「4月19日のボーリング調査を中止する。港整備の作業は施設局側から指令が行くまで中止。」とした。

防衛施設局、業者が引き上げるのを見届けてから参加者総勢120名で総括集会。
安次富さんや真喜志さん、金城祐治さん、東恩納琢磨さんがあいさつをしました。
その中で「この闘いは継続こそ勝利だ。ジュゴンの里を作るために最後までやりましょう。」と東恩納琢磨さんが訴えました。

命を守る会事務所に戻り、これからのことなど色々と話していると、「ボーリング調査を中止する」と約束したはずの防衛施設局がまたも漁港に来ていました。
トラクターを出し作業を再開したのでまた事務所から漁港へと走る。
防衛施設局とここでも激しくぶつかりあう。「約束が違うぞー!!」と罵声が飛ぶ。
掴み合い、取っ組み合いが続く。かんきちさんはこのときに眼鏡を割られました。
30分が経過して防衛施設局が引き上げはじめたので一応その場が静まります。
「いつまたくるやもしれない。」そんな所で私達はもっと固い監視体制をしく。

明日もまた午前中から始まるのでしょう。早くこの状況がなくなることを願う。

「この闘いは継続こそが勝利」実行しましょう。結束しましよう。今が正念場です。
琉球新報より

<防衛施設局>普天間代替事業に着手

いったん現場を引き揚げた防衛施設局の職員が再度戻り、作業を強行しようとしたため、反対派と激しくもみ合った=19日午前11時、名護市辺野古漁港

 那覇防衛施設局は19日午前、名護市辺野古沖で予定していた普天間飛行場代替施設建設のためのボーリング地質調査と海象調査の海上での作業を天候不良で延期した。辺野古漁港内では資材置き場のさく設置工事が行われ、事実上の事業着手となった。漁港では調査に反対する市民団体と施設局職員が3時間半以上にわたってにらみ合うなど、緊迫した状態が続いた。調査は20日以降に実施される。

 名護市議会では住民説明会を要求する決議をすべきだとの声が上がっており、臨時議会招集の是非を19日に協議する。

 施設局はこの日、市民団体の阻止行動を警戒し午前5時すぎに資材などを積み込んだ車両約20台を港内に運び込んだ。資材置き場として使用する港内の一部にくいを打ち、進入防止用のさくを設置する作業を始めた。同時に、県警と第11管区海上保安本部に警備を要請。港には私服警察官が待機し、海上には巡視船が停泊するなど厳戒態勢が敷かれた。

 港内には市民団体が午前5時すぎから次々と集まり、約120人が、住民との話し合いや調査の中止などを求め続けた。

 現場海域は強風が吹き荒れ、高い波が収まらなかったことから、施設局は午前7時19分に「安全確保ができないので、本日の海上での作業は中止する」と発表した。しかし資材置き場の作業を継続したため、市民団体がすべての作業を中止するよう要求。押し問答が続いた末、施設局は午前9時すぎに港内での作業も中止した。

◇「体張ってでも阻止」

 【名護】「身をていしてでも海を守る」「ジュゴンの海を死なすな」。19日、名護市辺野古漁港では普天間飛行場代替施設建設に向けたボーリング調査の実施をめぐり、明け方から、市民団体らの中止を訴える懸命な叫びが続いた。天候不良を理由に海上作業は早くに中止が告げられたものの、港陸上部分については、那覇防衛施設局職員と市民団体らが4時間にわたって押し問答。いったん中断を示しながらも、1時間後に再び施設局職員らが現場に戻ったため、「約束違反だ」「帰れ」と罵声ばせいが飛び交い、もみ合った。結局、施設局職員は引き揚げ、午後1時半現在、作業再開はないが、現場には反対派の多くが待機。「強行突破は許さない」と激しい怒りを表した。

 作業の中止について、施設局職員は「中断ではなく、住民の反対で作業が困難なため一時現場を離れただけ。きょうは海上調査は行わないが、陸上部分は事態の収拾状況を見て、作業実施を検討している」と見解。互いにこの日は中止と理解し合った、と主張する反対派住民とは大きく意見が食い違った。住民側は施設局側の強引な姿勢に、漁港内に座り込みし調査中止を要求。抗議集会も行うなど、依然緊迫した状況が続いている。

 この日は、まだ暗い午前4時半ごろから、辺野古の「命を守る会」事務所前には十数人が集まり、施設局の調査着手を警戒した。同5時25分、施設局の車両が漁港に到着すると反対派住民が漁港に向かい、市民団体とともに、「住民への説明会を開くべきだ」「調査を中止して引き揚げろ」と大きな声で訴えた。海上でも調査船の出港を阻止するカヌー7隻を繰り出し、漁港の封鎖も辞さない構えをみせた。

 にらみ合いの続くなか、反対派の主張に押し切られる形で、施設局の職員と委託業者の現場監督者が「今日の作業を中断」「指示があるまで何もしない」と申し合わせ、作業員や車両が同9時半すぎに現場を離れた。

 しかし、午前11時すぎ、施設局職員ら30人ほどが戻り、陸上での作業を強行しようとしたため、反対派住民が「ひきょうだ。約束を守れ」などと激しく詰め寄り、もみ合いとなった。職員や作業員は再度「住民パワー」に押され、作業再開はできなかった。

 午前行われた抗議集会では、地域住民への説明がない現段階での調査実施に断固拒否することをあらためて確認した。70代の辺野古地区の女性は「身を海に投げてでも、調査を中止させたい気持ちがある」と切実に訴えた。



4月18日(日)

辺野古より・ボーリング調査監視メール
辺野古より、富田晋。17:09

現在、辺野古の沖合に漁船が2隻来ています。
辺野古の漁船ではないようなのですが、船の上に白いヘルメットをかぶった作業服姿の人間が乗っています。
監視中の人から連絡。「海上保安庁とはっきり見えた」とのこと。
松田の方に白い大型の船が停泊しているとのこと。
動き出しています。

アッ君日誌
4月15日(木)
 きのうの最終便で那覇に着き、今日名護にあるジュゴンの家に行った。
 ジュゴンの家には金城師匠がいてビックリ!そのほかに、「街に行きたい」と願っているおばさん(注:ユキさんのこと)にも出会った。
 目的がみつからない僕に、金城師匠は「働いてお金を稼いだらどうだ」と勧めた。
師匠は、一見おちゃらけているようだが、実は内に何か厳しいものを秘めているように思えて、師が見つけられたような気がした。
 夕方、ジュゴンハウスに行き、夕食を作った。ハウスで晋くんと再会した。
食事に関しては、買い物しすぎた点が失敗だった。ジュゴンの家では食費は街の半分なのだ!(注:野菜やお米など頂き物が多いので、やっていけています。)うまくやりくりしていかなくては〜。
 沖縄は思ったよりも暑くなかった。

 あと、今日の夜のニュースで、イラクで邦人3人が解放されたのを見た。
家族の人たち、すごく喜んでいたなー。晋君も嬉し涙を流していた。東京の「街」の人たちもめっちゃよろこんでいるんじゃないかな?

4月16日(金)
 今日は晋くんと、辺野古にある「命を守る会」に行った。着いたら、会の代表のおじさんに出会って「背ぇ高いねぇ」って言われた。
お茶を飲んでいたら、沖縄旅行の体験者の作文冊子を渡してくれて「これ読みな」って言ってくれた。
読んでみたら、皆、自分が沖縄戦について無関心だったこと、人間が戦争になったら、とても残酷なことをすることなどが記されていた。

 午後2時ごろバスが到着して、40〜50人のお客さんが来た。晋君がその人たちにいろいろな話を熱く語っていた。心に残ったのが「森」の話だった。この話は晋君がおばあ達から聞いたやつだが、『人間は森と同じ。ちゃんと根を張って生きて行かなければならない。だけど、人間はおろかで自分達の利益のために木をたくさん切って森を破壊することもある。
だけど、たとえ1つの種、1本の小さな木だけであっても、大きな森になれる。人間も一緒じゃないか?』
という内容のものだった。

 帰りはバスを使い、買い物をして(今日は節約しました!)、店に一度寄ってからハウスに帰った。
今日の夕ご飯は、御飯、味噌汁、キムチ、納豆、と、ソーセージともやしと卵とチーズを一緒に炒めたものだった。(見た目はちょっとグロテスクだが・・・・味はおいしい。)
明日はジュゴンの家を手伝う予定!


4月17日(土)

第41回浜集会
来週月曜からボーリング調査開始
いよいよ、この時が来てしまった。辺野古の浜に、朝早くからたくさんの人が集まる。みんな、この時に立ち向かうため、浜集会を続けてきた
安次富さん
「ボーリング調査が実施されます。県は、専門家の意見を無視し、施設局による調査着手を後押ししたにすぎない。メンツと金だけで押し進めようとするこの事態に、腹の底からの怒りを持って抗議する。」
平良夏芽さんが抗議行動の話 東恩納琢磨さん
「とうとう、この時が来てしまった。この豊かな海をつぶして、基地を作るなんてことは、絶対にまかりならない。ここは、ジュゴンが住んでいる海なんです。月曜は、未来への決断として行動する日です!!」
名護市議・大城ヨシタミさん
「市議会で臨時議会を持ちたいと思う」




大西照雄さん
「24日に平島ツアーをやります。辺野古の自然を見て欲しい。」
辺野古の海でアオリイカ(?)の卵を見つけました!!この海にはこんな生き物達がたくさんいるんです。絶対に守りましょうね!! 「命を守る会」代表・金城祐治さん
「正念場です。暴力に加担しない運動をしていきましょう。私たちの運動が、とめる力になる。さらに頑張りましょう!!!」
読谷村市議・知花昌一さん
「私たちの運動は今まで、勝って来ているんです。彼ら(政府)は焦って来ている。必ず阻止できます!!」
晋くん
「言葉にしたくないほどの怒りを感じます。おばあ達に気持ちを話したら、『ここを守ることだ!!』と言われました。本当にそうだと思います。最後まで闘いましょう!!」
篠原さん
「ボーリング調査の中止を求める緊急署名を集めます。もう署名を集めても遅いんじゃないか、と一瞬思ってしまいましたが、何か行動する事で、何らかの影響や効果があるはずだと思います。よろしくお願いします!!」
<2004年4月17日 朝刊 1・3面>

ボーリング調査19日着手/普天間代替建設
施設局、辺野古沖63カ所

 那覇防衛施設局は十六日、米軍普天間飛行場の代替施設建設問題で、名護市辺野古沖の移設予定地で、十九日からボーリング(地質)調査に着手すると発表した。潜水調査で海底状況確認後、磁気探査を行い、今月中にもボーリング作業を始め、順次六十三カ所で行う。周辺海域で生息する国の天然記念物ジュゴンへの影響など環境破壊が懸念され、環境保護団体などからは「事実上の着工」という声が上がるなど、移設計画への反発が強まることは必至だ。

 施設局は調査着手届とともに、県が調査同意に当たり提出した環境への配慮事項に対する回答も提出。「自然環境への影響を可能な限り回避または低減する」としている。

 十九日は調査船二隻、潜水士六―八人がリーフ内二カ所で海草や藻場、サンゴの分布状況の確認から始める。調査は最大で同時に八カ所で行われ、期間は約半年間。

 リーフ周辺を埋め立てて建設する代替施設の護岸構造を検討するのが目的とされるが、環境影響評価の基礎資料にも活用される。

 調査で使用される海域は、三千七百四十四平方メートル。掘削される穴の直径は十一―十四センチ、地表から平均して二十五メートルの深さを掘る。同時に、海象調査(使用海域三十九平方メートル)にも着手する。

 施設局は環境への配慮事項について、ジュゴン保護は、周辺十五平方キロメートルの範囲内で確認した場合、全区画の作業を見合わせる。調査個所を事前確認し、やぐらの足場設置の微調整や設置作業を慎重に実施、サンゴの幼群体、無節サンゴモ、小型藻類への影響を低減する―としている。

 また、鳥類への配慮では、平島の近くの調査地点では、アジサシ類の繁殖への影響に配慮し四月末―九月末以外に行う。

 県河川課の比嘉和夫課長は「県が示した配慮事項に留意して、調査を進めていただきたい」とコメントしている。

     ◇     ◇     ◇     

ボーリング調査環境配慮事項抜粋

 【ジュゴンへの配慮】(1)地質調査の中間段階で、その後のボーリング調査地点を絞り込むことが可能か検討する(2)作業船は必要以上に高速航行を行わない、航行頻度を極力抑えるよう努め、多数の船舶が同時に出港することをできるだけ避けるなど音の低減に努力(3)弾性波調査は、航空機等により周辺にジュゴンがいないことを確認した上で実施(4)航空機等によるジュゴンの確認はボーリング調査の着手前に一回、その後のボーリング作業期間中には月一回程度実施。その際、確認した場合には視認しうる範囲でジュゴンのその後の行動もできる限り記録するよう努める(5)海草藻場の環境監視のため、リーフ内で今まで食跡が確認されている場所を中心に、食跡確認をボーリング調査着手前に一回、その後作業期間中には月一回程度、終了後に一回実施し、あわせて浮泥の付着状況についても確認(6)ボーリング作業および弾性波探査に伴い発生する水中音の大きさをリーフ内外で確認する。

 【作業場の配慮】地質調査、海象調査の実施に当たっては、作業員にジュゴンや海草藻場・サンゴ等の環境に関する基本知識や環境保全上の留意点について、作業に応じた事前教育、指導、監督を徹底する。

 【環境監視】(1)環境監視の結果、ジュゴン、藻場、サンゴ類等の海生生物への著しい影響が生じる恐れがあると確認された場合には、必要に応じ専門家の助言も得て、作業の一時中断を含めた速やかな措置を講じるとともに関係機関へ報告(2)環境監視の結果は適宜県文化環境部に報告。また、ジュゴンに関する環境監視の結果については、県教育庁にも報告する。

 【その他】本配慮事項については、環境省による調査結果等を参考に取りまとめたが、今後、必要に応じ適宜見直す。また、県から現場立ち会い等の要請があった場合は可能な限り協力に努める。

「ジュゴンに大きな影響」/ボーリング調査
地元、環境破壊を懸念

 普天間飛行場代替施設問題で、国が十九日からのボーリング調査着手を公表したことに、環境団体などは「ジュゴンに影響を与える」と批判した。地元住民有志が、調査延期を求める署名活動を十六日から始めるなど、反対運動も活発化している。一方、環境や住民生活に配慮した上での調査実施を求める意見もあった。

 名護市には同日午後、那覇防衛施設局から着手の連絡が入った。市政策推進部の徳本哲保部長は、施設局の配慮事項を精査するとした上で「国は県の要請にしっかり対応してほしい」と求めた。

 辺野古区の男性住民は「調査の一環だから」と冷静に受け止めながら、「環境や住民生活への配慮を」と要望。豊原区の宮城稔区長は「県や国は環境への配慮に検討を重ねたと思う。この地に基地が適切なのか、ボーリング調査で判断してほしい」と話した。

 環境保護団体WWFジャパンの花輪伸一さんは、着工前にアセスがないことを指摘し「調査で海草藻場やサンゴを荒らし、ジュゴンに影響を与えた後でアセスを実施しても科学的といえない」と批判。市民アセスなごの宮城康博事務局長も「環境監視には第三者機関の設置が欠かせないが、一顧だにされない」と国の姿勢に疑問を投げた。

 ヘリ基地反対協の安次富浩代表委員は「調査が環境に悪影響を及ぼすのは明白」として、辺野古で抗議行動を展開する構え。沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団の東恩納琢磨団長も「米国で見直しの声が上がるのに、防衛施設局はなぜ作業をあせるのか」と訴えた。

 「米軍の再編計画が確定するまでは着手すべきではない」と署名活動を始めたのは地元の森山憲一さんら。辺野古の海は日本の宝―として支援を呼びかけた。

<普天間代替>阻止、抗議行動へ ヘリ基地反対協

 【名護】名護市辺野古沖での米軍普天間飛行場代替施設建設に反対するヘリ基地反対協議会(安次富浩代表委員ら)のメンバーらが17日午前、同市辺野古の海岸で、毎週恒例の「浜集会」を開き、那覇防衛施設局が県にボーリング地質調査と海象調査の着手届を出したことを強く批判。来週初めにも行われる同調査の阻止に向けて、抗議行動を展開することを確認した。

 安次富代表委員は「膨大な予算を使ってやらなくてもいいボーリング調査に、国は着手しようとしている」と国と県の姿勢を強く批判。「抗議行動を展開していこう」と呼び掛けた。参加者からは「ジュゴンがいる海をつぶさせない」「ボーリング調査を阻止しよう」との声が上がった。

 名護市の大城敬人市議は「調査について、議会や地元へ作業計画の説明会を実施するよう働き掛けたい」と話した。

 会場では地元の有志らが「米国の基地再編計画が確定するまでは着手すべきでない」として、ボーリング調査の延期を求める署名活動もあった。

 着工を警戒して、16日から同市辺野古の「命を守る会」事務所に泊まり込んだ同会の金城祐治代表は、「憤りを感じる。壊した自然は簡単に戻らない。闘いは長く続くが、頑張ろう」と決意を語った。

今日のジュゴンの家
今日は、アッ君と篠原さんに店番をお願いして、うららちゃんは商品の仕入れに行きました。途中で帰ってくると、金城さんが来ていました。まだちょっと緊張しているアッ君。 敏子さんが、息子さんと一緒に初来店!! お皿の寄付を持ってきてくれました
昨日のジュゴンの家
横浜から沖縄に引っ越してきたい阿部さん。
物件はまだ決まっていません。

「東海岸の海辺に住めたらいいなぁ・・・」と阿部さん



4月16日(金)

緊急メールより
那覇防衛施設局が沖縄県に工事日程を提出。これによると月曜日からボーリング調査を開始するとなっています。



4月15日(木)そのA

ジュゴンの家日誌
2ヶ月間の東京での日々を終えて、うららちゃんが沖縄に帰って来ました。群馬の実家に3年ぶりに帰ったり、リサイクルショップ「すぎなみ」に行ったり・・・楽しかった出来事がいろいろあります。(あとで日記に書くので読んでくださいね。)
さて・・・ひさびさの沖縄「ジュゴンの家」です。
西原に引っ越した正人くんが遊びに来ました!!新しい仕事と新しい生活。がんばりつつ楽しんでいます!! アッ君が名護に到着!!金城師匠も一緒にハイ、チーズ!!まずは自己紹介など・・・。うららちゃんはユキさんと熱い抱擁で再会!! 荷物を置いて、名護の町を散策に行くアッ君。いってらっしゃ〜い
アッ君が晩御飯を作ってくれましたー!!
メニューは・・・
肉とニラの炒め物、卵納豆、豆腐とワカメの味噌汁、キムチ。

ありがとう、また作ってね!!
晋くん日誌
辺野古より、富田晋。

正確な情報が分かりました。記者からです。
「来週中に防衛施設局はボーリング調査を着手すると言う文書を提出する。文書を提出した直後にボーリング調査を開始するということは十分に考えられる。」とのこと。
来週の月曜日というのははやとちりでした。
びっくりした方すみません。
しかし、どちらにしても月曜日に文書を提出し、火曜日に実施することは十分に考えられることなので注意してください。
辺野古より、富田晋。

4時30分、業者と思われる人間が2人辺野古漁港に来ました。
いま、漁港ないは海人が船の整備に追われています。こんなに活気がある漁港は久しぶりでしょうか。
ますます、ボーリング調査実施に向けて動いているということを感じます。
ひしひしと迫り来る基地建設に対して私も辺野古に住むおばぁ、おじぃ共々心細く感じています。
メールを見られた方の怒りの言葉、辺野古に対する思いなどありましたら返信して下さい。
おばぁ達に見せたいと思います。
それだけでもおばぁ達の心の杖になるものと信じています。よろしくお願いします。
直接来られる方は直接来て話しをしてくださいね。
うららちゃん日誌
4月15日(木)
東京から帰ってきてはじめて店を開けた。
朝、店に行く途中でユキさんと会い、「待ってたよー」「ただいま!!」と抱擁。
「昼間開いてなかったからー、毎日行くところなくって寂しかったよー、待ってたんだよー、お帰りー。
夜から晋君が開けていたけど、5時にはもう家に帰っちゃうから、夜は来られなかったさあ、あぁ、よかったぁ」、
と、うれしそうに話すユキさん。
ユキさんにとって、とても大事な場所なんだと気付かされる。
ありがたくて、とてもうれしかった。

マサトくんも来て、ひさしぶりにゆんたく。
新しい仕事は、たいへんだけどやりがいのある仕事みたいで、生き生きとしている。
息抜きしながら楽しくやっていくアドバイスをしてくれた。

親川さんも来てくれた。
東京にいた私を、母のように心配(?)というか、見守ってくれていた。
また話せて嬉しい。

ひさしぶりのジュゴンの家は新鮮で、お客さん達と再会してさわやかな気持ちになった。
この気持ちを忘れないでやっていこうと思った。


4月15日(木)

辺野古・晋くんからの緊急メール!!!
辺野古より、富田晋。14:38

昼のニュースで「来週の月曜日よりボーリング調査を実施する」との報道がされました。
ということはすでにやぐらがどこかで組み立てられて用意されているということです。
その辺の情報を持っている方は情報を下さいませ。

来週から名護反対協が監視態勢をしくと新聞報道されたすぐあとのことです。意図的なものを感じます。
月曜日はまだ緊急行動が入っているというわけではありませんが、朝お集まりください。

辺野古より、富田晋。11:01
今、辺野古漁港に業者と思われる人間が6人来ています。
漁港の先の所で海を観察したりしています。金城祐治さんが監視するために業者に近付いていますが、今のところ何のためなのかは不明。
警察が来て警戒しています。
辺野古より、富田晋。11:22
11時15分、辺野古漁港に防衛施設局だと思われる人間が5人と警察が3人来ています。
警察の3人に対して、防衛施設局員が頭を下げていたので警察の来た3人の内1人は防衛施設局員幹部かも知れません。顔は見えません。
動きがあるようです。
辺野古の漁港に相手がいるのに手も足も出ないなんて歯がゆい思いです。監視活動を続けます。
辺野古より、富田晋。14:32

その後の様子です。
防衛施設局だと思っていた人間はどうやら警察だったみたいです。
「沖縄88  す 50−03 濃い青のジープ型のボンゴ」が1台。県警です。
「39−88 シルバーグレイのジープ型のボンゴ」が1台。公安警察です。
もう一台は白い乗用車で車種は確認できず。
合計で3台、約10名が辺野古漁港に立ち寄り写真を撮り、ビデオカメラをまわしていました。
どうやら、これから始まるボーリング調査に際して警備体制を確認しにきたようです。
辺野古はますます緊迫してきています。
5人の拘束の中でボーリングのニュースは薄れています。
どちらもが急な展開を迎え、まったなしの状況です。

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